[197] バスの中で
バス停で、バスがきたのにも気づかなかったおばあさん。
敬老?パスに目を凝らしていた。
他に乗客はいない。
運転手さんがやさしく停車する。
あわてて鶏頭などのお盆用の花をいっぱい入れたお買い物カートをひっぱって、バスの乗降口へ。
高齢で足元がおぼつかないようだったので、ステップの上のほうから「お手伝いします」と取っ手を持ったら
ずしりと重たい。10㌔以上はあったような。
「重たいですね」と引っ張りあげると、「そうでしょう」とにんまり。
おばあさんがパスをカードリーダーに通してから座席に座り、一段落と思いきや、「奥さん、奥さん」と背中に呼びかける声が・・。
何かと振り返ったら、もぎたてのような濃い緑のオクラが目の前に。
5~6本片手でつかんでくださった。
思いもかけないことで、あわてて「ありがとうございます」とお礼を。
「これがローカルバスのいいところなんですよね~」と、やさしい運転手さん。
降りるときも、おばあさん、丁寧にあいさつしていかれた。
重たい荷物を力強く引っ張りながら・・・。
ちょっぴり ほっこり
コメント