[1071] 突然 知らないおじさんが・・・
びっくりした~。
夜、9時頃のこと。
台所の流しの前にいた。
カブを浅漬けにしようと、
袋から出したところ。
ひとつのカブの実が、
白と薄紫の二色の[あやめ雪]。
江口浜の蓬莱館で見かけて、浅漬けにしようと手にとった。
初めてみるカブなので、袋から出して、説明書を読もうとしていたときだった。
玄関の辺りでゴトゴト音がしたので、誰か帰ってきたのだろうと、首だけ回してみると、全く知らない男の人が、居間の入り口に立っていた。
暖簾越しによく見ると、白髪のおじさん。
グレーのコートを着て、髪をきちんと分け、メガネをかけて、途方にくれた様子で立っている。
酒に酔って、ご帰還のところらしい。
「誰?」
思わず、詰問調で問いかけた。
最初は夫の友人かと思ったが、そうではなさそうだ。
全く知らないおじさん。
「誰?」「誰?」
返事がなく、だんだん気色ばんでいく。
居座られても困るし・・・。
酔いの回った頭で、自分の置かれた状況を、一生懸命考えているんだろうな。
やがて「奥さんですか?」と一言。
くるりと後ろを向いて、玄関のドアを開けて、出て行った。
ドアのスコープからのぞいていると、ふらふらしながら、また帰ってこようとしたので、慌てて鍵を閉めた。
そのまま、どこへいったのか。
サンダルを履くのも忘れて、玄関にのこしていった。
全く知らない人とはいえ、酔っていて気がかりだったので、少ししてからドアを開けて、外に出てみた。
右手には竹製の孫の手を持って。
どこにもいない。
倒れていなきゃいいけどと、あちこち見てみたがいない。
何とか自宅の方へ帰っていったのだろう。それにしても驚いた。
まもなく息子が帰ってくる頃だったので、鍵をしていなかった。
まさかこんな珍客が来るなんて。
気をつけねば。
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