[1454]海王丸 見送りに
「ゴキゲンヨ～」
登しょう礼で別れの挨拶をして、出航していった。
今回は、研修生募集はなかったそう。
「学生が一杯で、ベッドが空いていなかった」とか。
だんだん、研修生の体験はなくなるらしいと、きいてはいたけど。
数年前、長崎と横浜まで２回の体験航海に参加。
台風に遭遇したり、満月が東の海から昇って、西の海に沈むのを見たり、自然のすさまじさや美しさを知る。
研修生はほとんど高齢者。
年齢制限は７０歳。
海と帆船への憧れを持って乗りにくる。
「どこがよくて、こんな船に乗るのか、気が知れない」と、実習中の学生達。
嬉々としてロープワークにはげむ年配の研修生をみていう。
船長さんによっても船の雰囲気が違う。
１回目は規律正しく、緊張感が漂っていた。
２回目はやさしいお父さんのようで、和やかムード。
実習中は、暗記しなければならないことが多く(メモをとるわけにいかず)、テストはしょっちゅうあるし、学生にとっては楽しいどころではない。
テストに合格しなければ、「寄港地での上陸禁止」はつらい。
教官たちも、なんとか合格させたいとの思いがみえていた。
冬の航海、海が時化なければいいけど。
たくさんの人達が見送りに
タグボートに引かれて
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