生ぶどう酒
みんな出かけて誰もいない。
やっと帰ってきた息子はノンアルコールデー。
今夜は酒は飲みたくないらしい。
連日酒びたりでは、体がもたない。
ゆっくりおやすみ。
仕方ないから1人で飲もうか。
まず、泡が吹きこぼれないように、タオルでビンの頭をまく。白いナプキンの代わりに実用的な緑のタオル。
そっと固い金具を外し、陶器の蓋をとる。
思いの外簡単にはずれた。
考えてみれば、蓋は陶器でできている。
コルクも使ってない。
炭酸が入っていないから、スパークリングワインのようにスポンと勢いよく開くはずもなかったのだ。
恐る恐る警戒しながらやっていた姿が滑稽で、思わず笑ってしまう。
写真撮ってから、とりあえずひとくち。
絞りたての生ぶどう酒って、こんな感じ?
甘みの少ない野生的なぶどうジュース?
そうだ 最近よく飲む、りんごのシードルみたい。
送ってくれた友人に感謝しつつ、次はもうひとつの赤をいつ開けようと考えているところ。

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