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2021年4月 7日 (水)

塩釜桜

父がずいぶん昔に、といっても私達が子どもの頃、植えたらしい。

吉野桜が散り終わって心さびしくなる頃、クルクルッと蕾をほどき、薄いピンクの八重の花びらをひろげる。いつもたくさんの花を咲かせて、春の庭がはなやいでいた。

父が年老いていくのに合わせたように、木も衰えがみえ始め、枯れ枝が増えてきた。

脇芽が何本も出てきたので、母があちこちに植えたらしい。

いまでは本家本元は細い1本の木が残るだけ。

植えた張本人は何処へいったやら。 

母が丁寧に植えなおした木は、毎年あい変わらず薄いピンクの八重の花を咲かせている。

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